気持ちを言葉にする力

娘の高校の先生によるクラス通信(のようなもの)を読んだ。これは体育祭に向けて文字通りぼろぼろになりながら悪戦苦闘する生徒たちへの応援メッセージだったのだが、先生が観察し、推しはかり、そして見抜いた生徒たちの気持ちの揺れを見事なまでにわかりやすい簡明な言葉にしていた。気持ちは瞬間瞬間を流れて、ある時点で自分がどのような理解だったのかわからないまま過ぎてしまうことがある。ずっとなんとなく思い続けている事柄でも、それが自分で理解できずに、心の奥底で悶々としたまま形をなさずに溜まってしまうことがある。そんな状態を言葉に直すのはほんとうに力強い作業だ。さすが国語の先生、ってとこか。
ま、悲しくなるから我を振り返るのはよそう。ただただ毎日必死に言葉を使っていこう。耳触りの良さに惑わされずに。