魚病学会に参加記・雑感

9/28

  • 朝からシンポジウム、総会、学会賞受賞者講演:魚病学会賞を受賞された東大の小川先生のまとまった話を初めて聞いた気がする。寄生虫は、その生活環や分類?から不明なものが多くて、たとえば分子生物学的なアプローチをかける前提となる科学的知見が少ない。寄生虫研究者の少なさを嘆いておられたが、この分野の進展が加速するためには、やはりある程度のマンパワーとコミュニティーとしての盛り上がりが必要だろう。会場が狭くてスライドが見にくかったのが難点。この点、みなさん不満が大きかったと思うのだが、大会長の吉水先生の人徳というか柔らかな笑顔をお詫びで、なんとなく気持ちが収まってしまうのが不思議。
  • 懇親会は、こぎれいな老舗っぽいホテルで立食。献立はなかなかのものでした。屋台から振る舞われるにぎり寿司やイカそうめんが函館らしさを醸し出してました。Iさんに国際比較免疫学会のことで相談。心強い話を聞けて有意義だった。紆余曲折あると思うが、なんとか2012年日本開催を実現したいものだ。JADCI学術集会でお世話になったS先生ほかT大水実の皆さんと二次会へ。函館で評判のよいパブを下調べで押さえてくださっていた。確かに感じの良いパブで、ラフロイグを楽しめました。

9/29

  • 一般演題。生体防御関連の発表は、午後の一部のセッションに収まってしまい、大半の発表は魚病・防疫に関するものだった。朝一番で、Novartis社の若手研究者(PhDとって数年の女性)によるIHNに対するDNAワクチンの開発物語が披露された。平均的な聴衆の英語聞き取り能力を考慮しない、「流ちょうな」英語が演者の若さを感じさせたが、発音はきれいで聞きやすかった。「特別講演」だから質問は受け付けない、ってのはわかるけど、でもNovartisもいろんな質問をあえて受ける度量があってもいいんじゃない?
  • Nさんの発表は練習通りの出来でとても良かった。座長からの質問への回答がちょっとずれ気味だったが、初めての学会にしては上出来である。
  • 発表終了後は、F県立大のM先生、T大水実ST先生、K大A先生、N大ポスドクOさんらを誘って、函館の100万$の夜景をねらって函館山バスツアー(900円)。3年前には小雨+濃霧で函館山山頂は極寒+視界ゼロだったが、今回はすばらしい晴天。おまけに満月に近い月の出も。本当にきれいな夜景でした。バスガイドの案内はX。ほんの20分間の滞在で山頂から降り、ツアーは2時間もかからず終了。降りたら、みんなで居酒屋へ。2次会は、昨夜とは別の、でもat homeなよい雰囲気のpubで。Oさん、スコッチをロックで。カッコいい!

9/30

  • 9:40の飛行機で函館を発ち、羽田経由でだらだらと14時頃に帰福。ラボでたまった書類を片付け、夜は家内と夢タウンへ買い物に。目当ては、明後日から訪問するSylvia Smith先生へのおみやげ。家内を引き連れてぶらぶらと探し回ったあげくに、ちょっとしゃれた焼き物を扱うお店を見つけた。まずは猫をフィーチャーした箸置きを購入。改めて、もう少し一人でじっくり焼き物を選ぼう。