セミナーを終えて

ほっとした思いである。John Lambrisさんも来て下さって、よい議論ができた。特に、補体因子間の相互作用などをきちんと定量的に押さえる必要性については参考になった。
Oriolと話していると、ここと自分の大学での状況の差に目眩がする程である。彼の現在の状況は彼がつかんだものであり、羨んでもまったく詮無いことであるが、個人の努力ではどうしようもないシステムとして問題点があるようにも思える。それは大きなシステムだけにおいそれとは変えられないのでどうしようもないように感じるが。
Oriolがたった3〜5人のポスドクだけからなるラボで、魚類免疫学でトップクラスの成果をあげている姿というかその現場を見て、大いに刺激を受けた。

UPENN(University of Pennsylvania)は全学部を平均して全米のTop 6に入る大学で、Oriolが働くVet Schoolの全米ランキングは第1位。医学部よりも入学が難しいそうだ。UPENN全体の予算は、Oriolの出身地であるスペイン・カタロニア地方政府の予算よりも大きいとのこと。卒業生からの多額の寄付によってどんどんと新しいビルが建てられている。Oxford大学ほどキャンパスが完全に町にマージしてしまっているわけではないが、UPENNのキャンパスも全く塀で囲われているわけではなく、ざっくりとした大学用の区画に大学の建物と町(というか様々なお店)が混在している。

昨夜(3/27)はOriolとそのガールフレンドと一緒にイタリアンのディナー。セミナーを終えて少し開放された気分で楽しんだが、さすがにプレゼンの準備なので睡眠が足らないせいか、まだ時差ボケなせいか、11時くらいには眠かった。宿に戻ったら即ダウン。
なのに今朝は6時には目が覚めてしまい、いろいろ考え事に耽ることに。そうそうISDCIの要旨も仕上げなくちゃ。