気づいてなかっただけ

昨日触れた、木村もりよ氏のFluに関するコメントについては、その内容はすでに5月1日には別のWebページで流れていた(かなりきつい表現だと思った)。通常のメディアにはまともに取りあげられなかったようだ。ご自分のWebページも開設して意見を発信しておられる。
その記事の中に、滋賀県湖南市長からの手紙が紹介されていた。その最後の段落にとても共感する。私も正しい知識をベースにこのように振る舞うことができたら、と願っている。とてもpainfulなことかもしれないが、いろんな場面で大事な態度だと思う。

私は、日本において「空気」が醸成されてしまうと誰も反対できなくなるという現象に注目しています。そうした現場にであった場合には、できるだけ「水」を指す発言をして、「空気」を解消するように務めています。そうした人間が叩かれることは承知していますが、誰かが言わなければ後世に悔いを残すことになりますから、努めて発言するようにしています。

高校卒業間もなくか、大学1年生くらいの時に、恩師の岩間先生から「科学は、怒濤のように流れる大河の本流の脇のほうでよいから、すこしだけ竿を刺したり板を立てたりして、違う流れを生み出す力として大事」というような意味の言葉を聞いた。世の中の流れに乗って流されるだるのではなく、違う可能性をいつも探る・示すことが科学の使命だと今も思う。この湖南市長さんの言葉にも、似た心持ちを感じた。