細ってるしあえいでいる

朝日新聞の記事(6/8朝刊 11面)(当日の記事はAsahi.comには載らないのかな?)

細る資金 あえぐ国立大

(記事本文は略。運営交付金の一方的な漸減でいかに苦しんでいるかが書いてある。)

《解説》
法人化後、国立大は予算と評価にがんじがらめになった。そこに問題は感じながらも、大学側からの提言や自己主張は乏しく、社会に窮状が伝わりにくい。…(中略)…このままでは大学自体の体力や使命が劣化する。それは国家にとっても損失に成りかねない。

国立大学の教員としては、上記引用中の太字部分のように書かれると辛い。不満を言ってこなかった訳じゃない。きっとこんな窮状に陥りますよ、という予測もあった。あれ以上、これ以上、誰にどれだけ訴えればよかったと言うのか? 現場はいろいろ言いましたよ。発言力のある、影響力のある人々はそれを外部に発信したのかな? メディアには伝える気があったのかな? 文科省財務相には大学発の訴えを聞く耳があったのかな?
数カ月前に、どれほど困窮しているか実例を集めるアンケートが手元に来たことを思い出す。あれは誰の一声で始まったのかな?

大学自体の体力もさることながら、多くの真面目な大学人の体力と気力が削がれつつある、今はそれが問題。