なにも崇拝しない努力と勇気

本日の朝日新聞にあった政党論④「リーダーをどう育てるか」より。
北大の中島岳志氏が言う「有権者はカリスマ疑う力を」という論に賛成。それはすなわち一瞬たりとも自分が盲目にならないために必要だと思う。うつろう世論に迎合する政党を批判することは必要だが、同時にそんな世論の主体たる自分たちの反省も不可欠。

(前略)
理念を掲げて着実に国民の支持を得ようとする人ではなく、世論の熱狂をあおるのがうまい人がリーダーになり、敵を作ってバッシングすることで、票を取ろうとする。これはファシズムに近い、非常に危険な状況です。
(中略)
僕たち国民の側も変わらなくてはいけない。まず「熱狂しない」ことが重要です。過激なことをいうカリスマに飛びつくのではなく、それを疑う力を持つ。意見の違う人を一方的に排除せず、いろいろな価値観に触れて、世論を地に足の付いたものにしていく。…