マウス補体活性

医学部のUさんから測定を依頼されて、予備実験用のB6マウス血清を受け取った。ご研究の話しは大変参考になった。マクロファージはデフォルトで何でも食べようとするが、宿主組織上のCD47を認識して貪食抑制シグナルを細胞内に伝えて自分に対してはinnertとなっているそうだ。だから、ラテックスビーズ(特に異物であることを代表する表面構造を持たないはず)とかをばんばん食べちゃうのかな。
マウス補体の溶血活性は普通の反応では測れなくて、Reactive Lysisという系を使う。これで見られる溶血活性が、正確には補体系のどの部分の活性に相当するのかははっきりしない。解釈に気をつけなければならない。