しらばっくれたコメントと報道

1号機、津波前に重要設備損傷か」と、なんだか最近やっとわかったかのような口ぶりですが、東電は(おそらく報道機関も政府も)ずっと前からわかっていたのでしょう。このようにしらばっくれていたことを報道が問題視しない。まったく気づかないとすればボンクラだし、気づいていたのに報道を止めておこうということだったのならば怠慢でしょう。

第1原発の事故で東電と経済産業省原子力安全・保安院はこれまで、原子炉は揺れに耐えたが、想定外の大きさの津波に襲われたことで電源が失われ、爆発事故に至ったとの見方を示していた。
 地震による重要設備への被害がなかったことを前提に、第1原発の事故後、各地の原発では予備電源確保や防波堤設置など津波対策を強化する動きが広がっているが、原発の耐震指針についても再検討を迫られそうだ。
 関係者によると、3月11日夜、1号機の状態を確認するため作業員が原子炉建屋に入ったところ、線量計のアラームが数秒で鳴った。建屋内には高線量の蒸気が充満していたとみられ、作業員は退避。線量計の数値から放射線量は毎時300ミリシーベルト程度だったと推定される。

責任論は置いといてでも、本当にどんな状況だったのかが早く明らかにされなければならないでしょう。