しらける意味のない報道

無批判にニュースにすること自体がおかしいと私は思う。

福島第一原発 事故対応「問題なし」
東京電力は二日、福島第一原発事故に関する社内事故調査委員会による中間報告書を発表した。事故の原因は「津波による浸水を原因とした長時間におよぶ電源と除熱機能の喪失」とし、地震による重要機器の損傷をあらためて否定。今後、経営陣の事故時の対応なども検証し、来年六月までに最終報告書をまとめる予定だ。
 報告書で、東電は福島第一原発を襲った津波の高さを約十三メートルと算出。原発のほぼ全域に浸水し、施設内の電源を失った結果、原子炉への注水・冷却設備の機能が発揮できなかったとする従来の主張を記載した。
 事前の津波対策については、「最新の知見に基づき津波の高さを評価していたが、想定を大きく超えるものだった」と弁明。事故対応に関しても「国と一体となって整備してきた事故対応の前提が大きく外れたため、炉心損傷を招いた」とし、東電として問題がなかったと強調した。
 地震に対しては、地震後でも、津波に襲われるまでは原子炉などのデータを把握できていたことや、作業員による目視情報を根拠に「安全上重要な機器の異常はないと判断」と記した。
(後略)

同業他社が「第三者委員会」に委ねて問題点を出してもらってもそれを認められないようなことが起こるのだから、ましてや「社内委員会」が真相に迫るはずもない。調査委員会を作るエネルギーがあったら、全てのデータを公表する、適切な外部評価者・ジャーナリスト(国内マスコミとは限らず)による分析への全面的な(隠し立てのない)協力態勢の確立に力を注ぐべき。