太古ウォーターバス(が無理やり)復活(させられた。)

Y社のBT-15型を学生実験室から発掘し、ホコリを洗い流し、撹拌ファンのベアリングに注油後に試運転。液体膨張式温度調節器の温度設定ツマミが示す目盛は実温度と激しくずれているが、温度コントロールそのものは問題ない様子。水温を実測して、希望水温(せいぜい2,3点)の設定位置にマジックで印をつけて使おう。
このウォーターバスは、29年前に私が卒論生としてこの研究室に入った時に、補体価測定の溶血反応用にY先生が買って下さったもので、私たちは随分とお世話になった。骨までしゃぶり尽くしたといっても良い。単純な作りだけに寿命が長い。ヒーターしかついてないので、室温付近や室温以下はコントロールできない。それでも、夏場でさえ設定温度30℃にして随分と補体価測定に活躍してくれた。Y社のWebを尋ねてみると、これは1992年3月に製造中止、すでに部品調達も不可となっている。が、取説をPDFとしてダウンロードできるのは素晴らしい。さらにその取説の末尾ページには交換部品の仕様とメーカーまで記されている。さすがだなぁ。
ということで、もうしばらく想定寿命を超えて働いてもらおう。相変わらずなかなか器械が成仏できないラボである。