そもそも中立でない

NHKの経営委員長が東京電力社外取締役に就く人事が問題視されて、結局は(いやいやながら)NHKを辞したそうだ。(たとえば記事はこちら。)東電取締役の方を辞さないところが、この方のスタンスをよく表しているのだと思う。
それにしても、

「数土氏が東電の社外取締役に就けば、電力料金の値上げや原子力発電所の再稼働などの報道で影響が出ていると疑われかねない」とNHK幹部は言う。これに対して数土氏は「NHKは企業統制が効いている。経営委員長は番組編成には干渉できない」と反論した。

とあるが、そもそもたとえば今回の原発災害や関連する諸問題に関する報道で、NHKが中立だったとは全く評価できない。そんな政府寄り・東電寄りの立場が熟成した組織だから、こんな人事が一端は認められたのだろう。