読まなかった/読めなかった

首相はフクシマ触れず 配布原稿には明記、広島市での式典あいさつ
2013年08月07日(最終更新 2013年08月07日 00時11分)

 安倍晋三首相は6日、広島市で行われた平和記念式典のあいさつで、2011年3月の東日本大震災の発生以来、歴代首相が言及してきた東京電力福島第1原発事故に触れなかった。首相側は特別な意図はないとしているが、野党は「原発の海外輸出や再稼働に前のめりな首相が意図的に外した」と指摘している。
 原爆と原発事故は放射能被害という共通点があることなどから、11年の記念式典で民主党菅直人首相(当時)は「原発に依存しない社会を目指す」とあいさつ。昨年も同党の野田佳彦首相(同)が「脱原発依存の基本方針の下、安心できるエネルギー構成の確立を目指す」と触れた。
 今回、報道機関に配られたあいさつ文書には「一昨年、原子力災害を経た者として、原子力の最も安全な利用を世界に先駆けていく責めを負うところとなった」との一文があったが、首相はこの部分を読まなかった。
 式典後、官邸関係者は「もともと原稿に入れる予定もなく、完全な手違い」と説明。菅義偉官房長官も会見で、特別な意図は「全くないと思う」と釈明した。
=2013/08/07付 西日本新聞朝刊=

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