釜山国立大学訪問(4/12-13)

mikimnakao2007-04-13


ビートルによる旅は快適だった。福岡からたった3時間で釜山。なんて近いんだろう、と今頃気づく。釜山の気候はどうですか?という質問が愚問であるほど近いところである。

ホストのKang, Ho Yong先生(とても活気のある忙しそうな先生)から釜山国立大学自然科学科のいろんな先生方を紹介されて、午後一杯は挨拶回り。みなさんお忙しいのに歓迎してくれてありがたかった。昼ご飯は学生食堂で。シンプルだがおいしかった。

17時からのセミナーには20数人が集まってくれた。Lee Bok Luel先生も来てくれて感激。講演自体はあまり上手にできたとは言えない。やや論点がぼやけてしまった。
質疑もそれほどは盛り上がらなかった(免疫学を専門としている人は少なかった)が、でも鋭い質問はあったし、それに対して十分な応答ができたとは言えない。今回の講演は準備不足な感じ。集まってくれた皆さんには失礼なことになってしまったのかもしれない。


宴は、韓国風日本食レストランにて。刺身も寿司もちょっとおおざっぱな味だったが十分おいしかった。韓国風のおかゆとか、キムチとか、魚の辛いスープとか、実は韓国風な料理のおいしさの方が印象に残る。お米からつくったお酒も美味。ビールはそれほど冷たくない。
韓国のお箸はステンレス製であった。多くの料理に、多くの人はスプーンやフォークを使う。むしろ箸を使う場面のほうが少ない印象だが、個人差はある。

2次会はカラオケ。Lee先生はその途中で帰られた。次の日早くから免疫学会の会議があるとか。

ホテルは農心ホテル。部屋に入ると玄関みたく靴を脱ぐようになっていて、奥にはベッドとともに、ちゃぶ台と座布団がある。変な和洋(韓洋)折衷さ。

13日の午前中は大雨(嵐)の中をKang先生のPhD学生の運転でNational Fisheries Research & Development Instituteへ(車で1時間くらいかかったかな)。Pathology LabやMolecular Biology, Breeding, UtilizationのLabを見学させてもらった。時間を持て余して、あちこち飛び入りで見学させていただいた感じで、ちょっと気まずい場面もあったが、監査の最中で忙しいのに、総じて真摯に対応してくださったのがありがたかった。各研究室に5-10名のPhDがいる!人的資源も、機器も豊富な印象である。日本の留学経験を持つスタッフも多かったので、主に日本語で説明してくださった。青木研をでたNamさんにもたまたま会えてうれしかった。

昼近くには雨も上がり、大学に帰って、講義を終えたKang先生と合流した。昼食は大学内のInternational Center (residense?)にあるレストランでバイキングを。少し研究の話ができた。

Labに戻り、写真をとったり、手作りの動物飼育室を見せてもらったりした後、港へ。
帰りのビートルは時化で結構揺れたが、船酔いにはいたらなかった。
昨夕、同じ航路のコビーがクジラに衝突して死者1名とけが人20数名がでた、ということを昼に聞いたが、まあ、ある程度のリスクは仕方ないな。せいぜいシートベルトをしておとなしく座っておこう。

釜山は400万人を超える人口を抱えるBig Metroだった。釜山国立大学の先生方には世界に通用する一流が何人もいた。水産研究所の設備や人的資源は日本の水産研究所に負けないような印象だった。向上心にあふれた雰囲気を感じて、自身の活性を高く保たねば、と自制した二日間であった。