N末シーケンスとDNAシーケンス、そしてケモタキシス

TさんのサンプルもI君のサンプルもなかなか読めずに難儀している。ここで萎えずにもう一度気合いを入れ直して粘り強く、ガツガツと攻めよう。壁のようだがここは勝負所です。
Nさんに少し実験の説明。せっかくプラスミドを精製したのに、そのインサートをPCRで増やしてシーケンスしようとしているので、不審に思ってやろうとしていることを説明させた。で、プラスミドがあるのならばずっとプラスミドを使って配列決定すればいいよ、と理由を交えて説明した。彼女の霧が晴れたようなさわやかな顔がうれしかった。きっと周りの学生諸君もいろいろ説明してくれたのだと思うけど、彼女自身が認めるように、なかなか聞く耳がなかったのかな。でもいろんな人が彼女の世話を焼いてくれてるし、彼女も思ったペースでは進んでないのでフラストレーションがたまってるだろうが、なんとか腐らずに頑張っている。ありがたいことだ。
今日はいつもより多めの学生と実験について話す機会があって、ハッピーだった。まだ打ち合わせしたい学生が残ってるけど、明日・明後日は講義と出張、会議でなかなかラボにいられないのが残念。
Uさんが担当する走化性試験がうまくいったとの知らせ。粘り強い予備実験の成果だ。一時はもう打つ手がないか、、、と暗くなりかけたが、あきらめずにいろいろトライして、BSAが細胞の保護に有効なようだというきっかけを見つけてくれた。もう少し純度の高いBSAならば、、、と私の鈍い思考がやっと回り始めて役に立ったとしたらこんなにうれしいことはない。忙しい時間をやりくりして実験を進めたパワーに敬服。翻って、自分のマルチタスク能力が最近低下していることに焦る。
奇しくも同じ今日、共同研究者のN先生からメールで論文草稿が届いた。こっちのデータがなかなか出なくてずいぶんしびれを切らしたと思うが、これでデータを付け加えられそうだ。