まだ馴染めない言葉たち

私の頭が若干硬直気味なのか?とちょっと不安になるが、やはりなかなか飲み込めない言葉をいくつか。(備忘録みたいなもの)

  • イノベーション(革新、刷新):内閣府の「イノベーション25」ホームページを見ても、中身がよくわからない。わざわざ「イノベーション」と綴る意図は? 三省堂辞書サイトに解説を求めると、イノベーションとは「日本では主に「技術革新」「経営革新」などの意味で経済・経営分野で用いられます。」とある。いわゆる科学の分野ではイノベーションはまさしく技術革新でよいのではないかな? JSTの改革に関する資料を読んでたら、「イノベーションの創出」とか「産学共同シーズイノベーション化事業」って言葉があって、これらの意味をちゃんと理解したいと思って調べ始めたら、こんな言葉遊びのスパイラルに入ってしまった。いちいち気にしてないで、独創性の高い、きちんとした研究を実行することにエネルギーを費やすべし、と言われそう。
  • 気づき:これは「他人から教えられる、指摘されるのではなく、自分自身で心に感じ取り理解することです。」(独立行政法人 雇用・能力開発機構 生涯職業能力開発促進センターのWebページより) やはり私にはピンとこない言葉である。発見、認識、気づくことかな。もしかすると「気づき」という(動詞を名詞にした)言葉遣いが私の神経に触れているのかもしれない。こういうの平気で使える人ってすごい。ファシリテーションコーチングの中で、「ふりかえり」ってのも出てくるが、これもなぜかフラストレーションの溜まる言葉である。
  • 見える化:どうもトヨタ自動車由来の言葉のようである。カンバン方式とか、カイゼンとか、気味の悪いキーワード/スローガンが乱立するトヨタらしいといえばらしい。ご丁寧な解説ブログ記事もあった。「可視化ではダメ。でも英語で表記すればvidualizationでもいいかも。でも本家トヨタではidentifying problems and bringing them to the foregroundである。」そうだ。可視化、顕在化でも十分metaな意味を持たせられると思うけどね。子どもにもわかる言葉に由来する一見易しい言葉を使うのがミソかな。

(以下、独り言のようなもの)
言葉の進化に置いてきぼりになり始めると、それは老化を意味するのかも。もっと思考をを柔らかくしなければならないのかも。
あとでこの記事を自分で読み返して、「何でこんな言葉たちに因縁つけてたんだぁ??」と恥ずかしく思うだろうか。今は、自分の言語感覚のようなものを(ちょっとおっかなびっくりだけど)信じたいな。