九大農学研究院若手支援事業研究の成果発表会

農学研究院独自の若手研究者支援の成果(H19年度分)の発表(5題)を聴いた。内容を云々することは難しいが、いくつか感じたことがあった。

  • プレゼン用に用意されたPCが不調(あるいはスペック不足)でスライドの準備に手間取ったが、それを差し引いても、割り当てられた発表時間を超過する人が多かった。また、プレゼンテーション(特に「しゃべり」)が上手でない、あるいは準備不足な印象が残った。
  • 聴衆は農学研究院の先生方、ということは実はほとんどが専門外の人々である。なのにJargonに近い言葉を定義や説明なしに使ってしまう方がいて残念だった。質疑における回答のレベル(わかりやすさ、簡潔さ、丁寧さなど)にも少し不満が残ったな。(典型的なのは、質問にダイレクトに答えてないなど。)みなさん立派なFaculty stuffなのだから、こちらの期待・要求も高いのですよ。学会よりも質疑はむしろやりにくいでしょうが。

でも内容は農学らしく多岐にわたり、農学の間口の広さとグローバルさを堪能できたし、奥の深さを感じ、やはり農学はおもしろい、と感じることができた。もっともっと萌芽的な研究をどんどん支援してほしいと思う。4本柱(農学研究院が掲げる農学研究の主要4分野=新農学生命科学・環境科学・アジア研究・食科学)を基準とせず、萌芽的であること(外部の競争的資金を得るためのとっかかり、引き金として重要)にもっとプライオリティーを置いてもいいのではないか、とも思う。