システムが変

現在、国際フードサイエンスという講義の外国人講師招聘を進めているが、この講師にはビジネスクラス航空券の使用が認められている。素晴らしい。しかしである。予め本人がチケットを購入しなくてはならない。これはしばしば40万円〜60万円になる。大学の予算は表向き大丈夫だが、来日時に現金で精算することしかまかりならぬとのこと。日本だろうが外国だろうが、大学の教員がそんな高額の航空券を(一時的に立て替えるだけとはいえ)購入することは容易ではない(少なくとも私には無理。カードの取扱い限度を超えている)。なぜ、こちらで調達してe-ticketとして送るくらいのことが事務的にできないのか? 他の大学ではどうなんだろうね。
そういえば、昨年の同様な招聘事業の経験でも似たような不服を感じたなぁ。

・招聘講師が、日程的に日本から本国(たとえばフィリピン)に帰るのではなく、直接次の用務地(たとえばシンガポール)に行きたい、と申し出たが、大学事務の回答は「不可」。つまり、日本からシンガポールへは講師の個人的な都合なので、その分の旅費は一切出さない。誰も旅費をケアしない空白区間が生じることの方がマズイだろ。
・招聘講師が、自国内での公用のために日本への出国用の経由地である首都で3,4日滞在したいと申し出たが、大学事務の回答は「不可」。単にその間の滞在費を負担しない程度のことで済むと思うのだが、、、(これはJSPSは認めているはず。)
・国際シンポジウムの講師に招いた1人が助教・講師クラスに相当する職位だったために、ビジネスクラス航空券の利用が不可だった。同じ大学から同行した別の講師(=教授)とは、同じ便でシートが異なったわけだが、招聘する側としてこれは余りにも切ない話しだった。

明らかに事務処理上のつまらぬ解釈によって教育・研究のスムーズな進行が阻害されていると感じる。 加えて、ぶつぶつ言う私と事務との間に立つ人はさぞかし辛かったろうね。(ゴメン。今頃ですが。)