一院制には反対

国会はなぜ二院制なのか、そう制定された哲学をもう一度確認すべき。捻れてしまって都合が悪いと一院制などという安易な議論が出てくる。典型的なご都合手技である。議員の総定数を削減するという屁理屈メリットを持ち出すのなら、各院の議員数を半分にすればよい。

党本部で開かれた一院制議連の総会では、議連顧問の小泉純一郎元首相がメディアの前で久々にマイクを握った。
「私はもともと一院制でいいと思っていた。県議会も市町村議会も一院制だ。自民党が衆参を統合する原動力になってほしい」

地方議会と国会を一緒くたにするな。国の為政者が拙速にアホなことやっても、国民はリコールできない。

そもそもなぜ衆参が捻れたのか。それはやっとのことで巡ってきた参議院議員選挙の投票の結果示された民意なのだ。それから早期に衆議院も選挙していれば、ある意味で捻れは解消されていたであろう。手前味噌なことばかり言う/行う国会議員にはあきれかえるばかりであるし、それにもっともらしい理屈を付けてごり押ししようとする人々は本当に恐ろしい。
「衆参両院を統合し『一院制の新国民議会」を創設する議員連盟」というグループができたそうだが、メンバーが100名を越えるという。どこかにリストがないか、検索したが、すぐには見つからなかった。見つけたら記録しておいて、次回総選挙において参考にする。
現在、審議が遅くて適切な国政施策が滞っているのは国会が二院制だからではないと思う。国会はしっかり議論を尽くすべき機関で、一院制によって立法が拙速に傾くのはとても怖い。