ゲルろ過のオープンカラム充填

いろいろ頭の中でごたごた考えていた結果として、Superdexだけじゃなくてトヨパールでもゲルろ過してみたら参考になるかも、と思い立った。5℃のコールドルーム倉庫でトヨパールHW65を発見。ちょっと網目が荒いけど使えるだろう。階段の踊り場にガチャガチャと立ててあるガラス管の中から内径1 cmのカラムを引っ張り出し、折れた先端部を切り落として焼き鈍した。プラスティックミニカラム付属の多孔質PEプレートをハサミで直径1 cm径に切り抜き、HR10カラム保守部品のOリングを挟んでゴム栓で固定した。担体が漏れないかちょっと心配したが、実際にHW65(Fine)を充填してみると大丈夫みたい。「どれほどの流速と分離能が得られるかは分からないけど、試す価値はあるよ、きっと」ってな具合にI君に説明すると、I君はあとの充填と平衡化を引き継いでくれた。
カラムサイズは1x94 cm (~74 ml)なので、Superdex200(HR10/30)の3倍容量。ペリスタポンプで送液して一晩で溶出を終えられれば時間的にも十分使い物になるカラムになるだろう。これくらいの細くて軽いカラムだと、マグネットクリップでスチール棚に固定できる。さて、この親水性ポリビニル系の担体にもあの無節操なレクチンはべたべたとくっつきたがるのか?