3度目の伊勢うどん

伊勢の養殖研に行ってたが、会議の中日の宴で「伊勢うどんは5回食べてから評価すべし」という、当地の科学者からの忠告をいただいたので、もう懲りたはずだったが修行として3度目にチャレンジした。
今回はあらたに「タマゴ入り」を食したが、要はSサイズの生卵が落としてあるだけで、汁のほとんどない伊勢うどんにはミスマッチだと感じた。基本的に伊勢うどんにトッピングは似合わないようだ。「修行」にふさわしい、一切の飾りを拒む簡素さである。
今回の店のタレは、以前より少し鰹風味が立っていてマシであったが、やはり麺のコシ(の無さ)ががまんの限度を超えている。私が誘ったのでしかたがなく付いてきてくださったN大学のK先生には気の毒であった。
Wikipediaの説明は明解である。

軟らかく煮た極太の緬に、たまり醤油に鰹節やいりこ、昆布等の出汁を加えた、黒く濃厚なつゆ(タレ)を絡めて食べる。徹底的にコシをなくした極太麺と濃厚なタレは、コシの強さとさっぱりしたつゆが持ち味の讃岐うどんと対極にある。具をあまり載せないことも特徴である。麺を茹でる時間が非常に長く、通常のうどんが15分程度であるのに対して1時間弱ほど茹でる。
(中略)
すぐに参拝客に提供できるよう、常に茹で続け必要量釜揚げ ていた為、茹で時間を気にしないでよいコシのないうどんが最適だったとの説がある。

ものは言い様であるが、ゆで時間を気にしない、というのは麺料理への冒涜、とも感じられる。