微妙な実験結果

Sさんが残してくれた、虎の子の組換えタンパクをディープフリーザーから出して昨夜の実験に臨んだが、思ったような結果にはならなかった。うーん、競合阻害させるには加えた阻害用タンパクの濃度が低すぎたかなぁ。もともと感度の高いアッセイじゃないからしかたないかなぁ。組換え体を使って真面目に抗体を作るのがやはり真っ当な攻め口なんだよね。ショートカットな実験で楽をしようという根性がダメでした。
そう言いながらも、未練たらしく、標的細胞を感作ヒツジ赤血球からウサギ赤血球に替えて実験をやり直してみた。結局、どちらの赤血球を用いた場合でも(コイ血清の希釈度が大きく異なっても)同じ結果となった。はい、もう思い残すことはありません。きちんと抗体作ります。抗原量を期待できないので、マウスでポリクロ。余分なタグ部分(GST)に対する抗体はあとでGST-固定化カラムで吸収しましょ。(可溶性の組換え体量が稼げないので、トロンビン消化するとロスが大きく、免疫原が十分量とれないという恐れ有り。)さっそく明日、glycerol Stockを起こす。T君、LB/ampプレート2枚ちょうだい。