G30国際化拠点整備事業の事業仕分け

九大農の学士過程国際コース(10月入学の英語による留学生学士過程コース)に関与する立場としては、「一旦廃止して組立直す」という多数決の結果は、「再出発せよ」と解釈している。九大の場合は、つい先月1期生を迎え入れて現在いろんな奮闘をしながらコースを動かしているわけで、補助金を廃止されたってコースを廃止することはできない。現場でコースに携わっている者にとっては、仕分けに一喜一憂している暇はない。このようなコースのコンセプト自体に対しては当初からいろんな意見と経緯があったそうだが、学生を受け入れた以上は彼らに事業仕分けの波をかぶせるわけにはいかない。きちんと教育して卒業させる務めを全うしたい。
文科省が作製した事業シートはこちら事業仕分け評価コメントはこちら(PDFへの直リンク))

G30の政策的な行方とは無関係に、どんな公共事業でも、「やめる」という政策判断を受けて実際に「やめる」という行為をどのように最適化するか、という技術が足らないのではないか? いろんな活動が、細胞死で言えばネクローシスのように多くのとばっちりと全身的・局所的副作用を残して崩壊することによるダメージが大きすぎる。進行途中で不要となった/進行不能となった公共事業を上手にアポトーシスさせるテクニックが難しい。たとえばどこかのダムのように。