工場見学
国際コース学生と理研農産化工の製油工場を見学。おそらく1年生にとっても化学の授業で聞き覚えがあって理解できるレベルのchemistryが駆使されているのをお聞きして、痛快なほど楽しかった。
- 減量は主にカナダ産ナタネとアメリカ産大豆。
- 両方ともまずは、物理的に潰してフレークにする。
- 大豆(油含量20%)からはn-ヘキサン抽出
- ナタネ(油含量40%超)からは、まずは物理的に絞って、その残渣からさらにn-ヘキサン抽出
- n-ヘキサンは多段階の蒸留で除去・回収・再利用。
- 不純物の酸成分は、苛性ソーダを加えてけん化し、遠心分離。
- 過剰の苛性ソーダは徹底的に水洗して除去。
- 着色不純物は、白色土で吸着除去。
- ナタネの脱脂残渣は肥料に、大豆の脱脂残渣は畜産飼料(脱脂大豆蛋白)に。
出荷用の瓶・缶への充填までの、搾油・抽出・精製は24時間稼働で年間330日以上連続運転だそうである。大口顧客(リン○ーハット、は○かつなど)にはタンクローリーで納品ってすごいなぁ。