僭越ながら日本語の使い方について

13編中9篇の修論の添削を終えました。何篇かに共通して気づいたことがあります。それに対するコメント(私からの推奨事項)は下記のとおりです。

「行う」という言葉は、とても力のない(意味の薄い)動詞です。可能な限り論文で使わない方が、意味が明快で力強い文章になります。多くの場合、「◯◯を行った」は「◯◯した」に置き換えることができます。
例)抽出を行った→抽出した。 分析を行った→分析した。
ちなみに英語でも、do, perform, carry outなどはできるだけ使わない努力をしましょう。避けられない場合もありますが。

英語についてのおすすめは、「ライフサイエンスにおける英語論文の書き方」(市原 A. エリザベス著、1982年、共立出版)から学びました。今でもこの本が説く内容の素晴らしさは全く色褪せません。