フタル酸水素カリウム調達

明日の学生実験(酸塩基滴定)に必要な試薬で、滴定の標準物質として使うフタル酸水素カリウムKHP)が見当たらなくて焦った。チェックしてみたら、きちんとした特級試薬として保有していたのは、フタル酸じゃなくて酒石酸塩やマレイン酸だった…(なんとなく雰囲気似てないですか? ^^;) なぜ「絶対あるはず」という確信(勘違い)していたか、その根拠を思い出せなくて焦っていたが、ついに思い出した、というか、KHPを見つけた。それは、堀場やアドバンテック東洋から購入した、pH 4.0標準液 500 ml調製用の分包試薬である。pH 4.0の標準液は、単に0.05 M KHP溶液なので、その分包試薬は、一包み当たり5.06 gのKHPを含んでいる。ラボの在庫品が7袋あったので、それらを集めて、念の為に110℃で2〜3時間乾燥機にかけて使うことにしよう。それにしても、準備がよろしくないなぁ(反省)。
ちなみにpH 9の標準液は、0.01 M 四ホウ酸ナトリウム。4,7, 9の標準液は、たとえば上記メーカーから分包粉末で購入すると、調製済み標準液とは比較にならぬほど安価である(保証精度がわずかに落ちるようだが、通常は問題ないでしょう)。といっても、最近はうちでも標準液ボトルを購入しているみたい… 標準液を、特級試薬から自分作っても良いが、乾燥などをきっちりやらないといけないだろうから、急場の凌ぎ程度にしておいたほうが無難かな。
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