移り気?

今日、昼休みに雑談してて思い出したこと。こういうの書いとかないと二度と思い出せなくなりそう。

小学校5年生の時に電子ブロックを買ってもらってから、中学・高校とエレクトロニクスが好きだった。半田ごてが友達で、子供の科学初歩のラジオCQハムラジオを定期購読しながらラジオや無線機作りに挑戦していた。宝物は新聞配達して稼いだ小遣いで買ったテスターだった。中学1年で電話級アマチュア無線技師の免許をとったが、トランシーバーはついに買えなかった。
高校3年のある日、それまでは名古屋にある工業大学にでも進もうと思っていたのだけれど、校舎の窓からまわりの田んぼをながめていた時に突然気が変わった。「生物系」に行こうと。生物と言えば、魚釣りが好きだから水産かな、とだんだん気持ちが固まって、九大に進学した。
環境問題、とくに水質汚染に興味があった。その類いの一般書(岩波・中公新書など)を読み漁っていた。ところが卒論教室を選ぶ段になって、また気が変わった。矢野先生(当時助教授)が「来年から魚類の免疫学をやる」というのを聞いて、「なんかおもしろそう!」と飛び込んでしまったのだ。ちなみにそれ以降はあまり心変わりはしていない。未だにあの時の延長線を歩いている。むしろ、もう少し幅広いテーマを扱ったらどうか?とも思うが、それもなかなか難しいなぁ。

がんばるパワーは、興味の強さに比例すると思う。最近、明確な目標や興味をもっていない学生が多いと言われる。私も傾向としてはそれを感じる。先日I君に話したけれど、後になって気が変わってもいいから、その時その時に何か興味深い事柄をもっている、ということが大事なんじゃないかな。それが自分に役立つかどうかはあまり問題ではないような気がする。全くの無駄であった経験というのは私にはほとんどないので。

好奇心の強い学生、大歓迎です。