OpenAccessという出版形式

とある共同研究の成果を、その中心研究者の方はBMC Genomics(Impact Factor=4.03)に投稿した。これはOpen Access Journalのひとつで、Webで無料で読めるし、ダウンロードできる。購読無料ということだ。また、通常のジャーナルとは異なり、著作権は著者に帰属したままである。出版費用は著者が負担することになる。BMCシリーズの多くは1640ドルである。高いなぁ。J. Immunol.の投稿・審査料が60ドル、それにページチャージが60ドル/ページ(8ページまで)なので、8頁までの論文ならば出版費用は総額540ドル程度である。自分でBMCシリーズに投稿するとなると、そのコストからちょっとためらうなぁ。
以前、ISDCI役員の間で、Elsevierの問題からDev. Comp. Immunol.誌をやめてOpen Accessの新ジャーナルを立ち上げては?なんて意見もでていたが、このような投稿する側のコストから投稿論文が減る危険性も十分あり、事態は簡単ではないことがわかる。
そういえば、Comparative & Functional Genomics (Hindawi Publishing Corporationっていう初耳な出版社から)というOpen Accessジャーナルから投稿論文募集のメールが来てた。IF=1.34は微妙な値。肝心の掲載料金がwebに明示されてないところが怪しい、という印象。