動物生化学試験の採点

論述問題(といってもほんの数行で簡潔に説明せよ、という類の問題)に対して自分の言葉で答えていたのはほんの数名。後の30名近くの答案は、ほんの数パターンの言葉遣いに収斂されている。予想するに、(あまりできのよくない)対策プリントに盲目的に頼ったようだ。とてもがっかりである。おかげで、私の出題範囲では50点満点中の平均点は32点。
特に脱力させてくれたのは、

  • DNAポリメラーゼと逆転写酵素の基本的な働きの違いを説明するのに、そもそも鋳型と基質の意味を理解していない者が多い。
  • 試料を資料とか飼料と(手書きで)書いてしまうのは、かなり寂しい間違いである。ワープロの変換ミスでは済まされない、各語の意味を理解していない例か。(内容とは関係ないが、この手の低レベルなミスは悲しい。)