MSの機械語珍訳

偶然、Office Mac 2004のパッチがリリースされたことを知って、そういえばWordがやたらとこけることを思い出し、パッチを当てる気になった。MSのパッチのダウンロードサイトから技術情報のページを辿ってみたら、なんか日本語が変である。???と思って、ページ上部の太字だけどフォントが小さくてよく見えない場所を読んでみたら、この技術情報は英語の元ページを自動翻訳したものであることがわかった。機械翻訳のエラーによって生じる顧客のいかなる損害にも責任を負わない、と堂々としらばっくれている。こういう立場が商習慣として許されるのがすごいと言えばすごい。ま、パソコンのソフトウェアの保証規定はたいていそんなレベルだけど。

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ちなみに変な機械翻訳の例はこんな感じ。斜体は私のツッコミ。

詳細を更新します。いきなり意味不明なタイトルである。正しくは、更新の詳細だろう。

Mac 11.4.0 UPDATE に対する Office 2004 には(Office 2004の11.4.0へのアップデートだろ?)、セキュリティと安定性を強化する変更がいくつかあります。これらの変更には、悪質なコードを使って、コンピュータのメモリの内容を上書きするために、攻撃者が使用できる脆弱性に対する修正が含まれます(この文章は完全に意味不明)。

自社のドキュメントを日本語に訳す人材もMS(この場合、日本法人)には不在なのだから、プログラムが適切に動くようにする技術力が足らないのも頷ける。と思ったら、ここのWebにおける機械珍訳の多さはすでに有名な話だった。たとえば、こちら