K外科にて

指の包帯を交換しに夕方K外科に行ったら、待合室で、今日の学生実験を欠席していたF君と遭遇。欠席のことは電話の伝言で聞いていた(実験終了後だったが)。声をかけると、インターンシップの段取りで来ていたとのこと。プロジェクト・リーダーという役割りで、インターンシップ自体の企画・マネジメントの多くを学生が自主的にこなすシステムだそうだ。自身の就職活動もあって寝る間もない、とこぼしていたな。
学生実験への出席状況が芳しくないことを私も気にしていたが、このような実験・実習と就活・インターンシップはコンパチブルではない。システム上の問題もある。今後このような学生の課外活動は増えると思うし、性格としてアクティブな学生ほど、授業以外のこのようなキャリアパスを充実させる活動への参加が多いだろう。うまく折り合いがつくように、学生だけでなく教員側(=カリキュラム?)も工夫する必要が生じるだろう。
ただし、どんな都合にしろ事前に(あるいは最悪でも態度としてできるだけ速やかに)断りを入れてから休むことは、最低限のマナーとして重要であるがね。

ところで、ラボの学生との雑談で「1回も授業を欠席しない学生生活なんておかしいやろ」なんてことを口走ったが、これは公式には問題発言かな? でもいくら授業が大事って言われたって、授業を受けるだけが大学生活ではないだろう。真面目に出席することを授業の(修学の)達成度として評価して欲しいと学生が期待することや、大学が出席そのものを過大に評価するのは筋が違うと思う。私の学生時代はまったく手本にも自慢にもならないが、7〜8割出席していれば十分受講したと認められたし、出席点という概念がほとんどなかったように思う。(出席をとらない授業もかなりあった。)
授業をさぼっても後で埋め合わせることができれば有る程度OK。それは実は授業に出ることよりもエネルギーをしばしば要する。だから、逆説的に「授業さぼるパワーありますか?さぼる勇気ある?」って訊きたくなることがある。「さぼってでもやりたい何かがありますか?そんな何かを持っていることは実は素晴らしいことかも知れませんが、あとで埋め合わせる・挽回する元気があるんだよね?」っていうのは私のある種の励ましの言葉です。
やりくり上手に、ゴリゴリと力強く充実した学生生活を送ってほしいものだ。←この感じが伝わるかどうか分からないが。これ以上は、今まとめることができないのでまたの機会に。