せこい

SDS-PAGEをするのに、過去に2回、プレキャストゲルを購入したことがある。ミニゲルとコンパクトゲル、いずれも濃度勾配ゲルで、受託研究の結果をサクッと出したい時に購入した。(1枚2000円以上に相当するので、日常の実験にはとても使えない。)ガラス板もコームも自分でキャストするものと余り変わらないように見えたので、当然洗って使い回すことにした。板やコームが沢山あると、実験が楽である。
実際に何度か使ってみると、コームは全く問題ないが、ガラス板は切り口の処理がいい加減だし、軟質ガラス製であるせいか強度が低く、割れたり欠けたりヒビが入りやすい。さらに、スペーサーが接着されておらず、たんにゲル化したポリアクリルアミドで張り付いているだけであるために、何度か使ううちにスペーサーがずれたり、脱落したり、2枚のガラス板に片方ずつくっついてしまったり、とあまり具合が良くなかった。それでも使えるものは使いつづけている。特にコンパクトゲルは、ゲルをキャストするときにパッキンを挟む必要が無いので、純正のキャスト用ゲル板と比べて使用感はほとんど変わらない。