研究テーマ決め

Sさんと4年生の研究テーマを議論した。正直言って、補体の分野では、何かを新奇にクローニングして簡単に始まる話しはそれほど残っていない。苦労してdegenerated primerで引っかけようともがいているうちに、ESTであっさり出てきちゃうこともある。じゃあ、最初からESTでやれば、と試みても、それほど簡単に(内心)求めている遺伝子に出くわすわけではない。新しい現象を見つけて、それを担う遺伝子を探すと新奇なものに出会うだろうが、今までのような立ち向かい方では意味ある研究にはならないだろう。
これからは、mRNAレベルの発現解析による間接的な機能推定を突き抜けて、ダイレクトにタンパク質や細胞レベルでの機能解析に立ち向かう必要有り。卒論・修論研究としては骨のあるものになるだろうが、得られるものも多いはず。どれだけ集中してのめり込む状況を醸し出せるかどうかが鍵となるだろう。
どう転ぶかわからないけど、もしかするとかなりおもしろいことになりそう、、、なんてテーマも選択肢にあるが、これに対する応答はどうかな?