研究

講演会1題だけ

九州大学生物化学研究科院生が選ぶ『今、最も話しが聞きたい研究者09』に顔をだし、近藤滋先生(名古屋大学)の「反応拡散系によるパターン形成」というお話しを聞くチャンスがあった。シマ模様の話しはホームページで読んだことがあったが、さらにますます…

三つの鉄則

凍結保存の試薬は使う前に、完全に融かす、完全に混ぜる、きちんとスピンダウン。 毎回ポジコンとネガコンを含める。 条件検討やトラブルシューティング時に、一度に二つ以上のパラメーターを変えない。 以上を一言でさらにまとめると、「端折らない」。

補体価上昇!

まだデータをしっかり拝んでないが、4年生のK君によれば、グルカン投与区でACH50↑とのこと。確認できてうれしい。これをきっかけに解析と考察がぐっと進のではないかな。やはり現象をしっかり押さえることが大事。小さな一歩だけど、大事な一歩。そして小さ…

水産学会支部会

雪降る中を長崎大学に移動。支部会は、大会よりも聴衆の専門がバラバラなので実は発表が難しい。なかなか議論が盛り上がりにくい。(たとえば、魚病とか生体防御とかのセッションがあるわけではないので。) 他大学の発表に、できる限り質問するように努めた…

論文の推敲回数

試しに自分が過去に執筆した論文が投稿までに要した推敲回数を振り返ってみたら、平均7.2回(異なる版の原稿として保存されているメジャーな推敲回数のみカウント, n=13、最小5回、最大12回)であった。これって多いのかなぁ、少ないのかなぁ? 自分で書いて…

学会発表練習

データやスライド、そしてストーリーが形になってくると、それまでの「ゆるりと包んで形をまとめていく」目的のコメントから、だんだんと表現を磨くための厳しい話し(細かい仕上げ)になる。蒸した餅米をいきなり杵でどつくことはできない。そば粉に水を加…

論文査読

今時はすべてpdfをダウンロードして自分で印刷。ぐぇ、今回は42ページの原稿… せめて本文のフォントはTime系にして欲しいな。HelveticaやArialばかりだと、インクやトナーの減りが激しい^^;

ゲルろ過のオープンカラム充填

いろいろ頭の中でごたごた考えていた結果として、Superdexだけじゃなくてトヨパールでもゲルろ過してみたら参考になるかも、と思い立った。5℃のコールドルーム倉庫でトヨパールHW65を発見。ちょっと網目が荒いけど使えるだろう。階段の踊り場にガチャガチャ…

水産学会支部会発表練習

今週末に長崎大学で開催される学会での口頭発表を練習。ささいな言葉の使い方が、内容の正確性、わかりやすさに大きく影響する。そのあたりの意見を一生懸命捉えてくれたと思う。発表する側も聴いて質問・コメントを投げる側もかなりのエネルギーを注ぐ大事…

せこい

SDS-PAGEをするのに、過去に2回、プレキャストゲルを購入したことがある。ミニゲルとコンパクトゲル、いずれも濃度勾配ゲルで、受託研究の結果をサクッと出したい時に購入した。(1枚2000円以上に相当するので、日常の実験にはとても使えない。)ガラス板も…

王道

J先生のラボで2D-PAGEを装置を見せていただいたら、それはタンパク質の電気泳動では王道のひとつ、B社の製品だった。確かに使いやすそうだし、分離も抜群とのこと。カタログによれば乾燥ゲルストリップを使うIEF用の泳動槽が100万円強。今のところ費用対効…

HPLC保守

Waters 650Eシステムのバッファー切替バルブ(ポンプ直前に位置する精密な三方コック)を交換した。古いのはまったく回転しなくなってしまっていたし、PP製のフランジ式コネクターが外れなくなってしまっていた。バルブの交換は簡単だったが、バルブからポン…

アクリル細工の習作

やはりこれもかなり前の工作。A社製ミニスラブゲル用ガラス板の乾燥用ラック。アクリル板でワクを作り、左右の壁に△のアクリル棒をずらっと並べて貼り付けただけ。もちろん側壁下端にも貼り付けて板が落ちないようになっている。基本的にガラス板とワクが点…

水産実験所にて

吉国先生のラボがある水産実験所は津屋崎町の浜に建っているが、以前なら西鉄宮地岳線で貝塚駅から40分で津屋崎駅へ、そこから徒歩15分で着けたのだが、今はJR福間駅からバス+α。修論研究の実験に出かけたI君、お疲れさん。他のラボの先生と接するのは刺…

論文

そろそろNさんのを再投稿できそうかな。S先生にも見てもらってから。

論文手直し

もう少しでディスカッションまで直し終わります。でも眠いよー。眼がしょぼしょぼ。やっぱ明朝かなぁ。この根性無し!

ピペットエイド修理

こちらは昨年末の修繕。充電用の電源プラグが壊れた=プラグの内側電極が断線して抜けてしまったとのこと。皆さん扱いが荒いザンス。もっと器具を可愛がってください、と毒づきながらも直さないと勿体ない。本体はまだまだ元気なんだから。 一体成形のプラグ…

定電圧電源

これもかなり前の工作。ブロッティング用に低圧だが少なくとも1Aくらいは流せる電源が欲しくて、作ってみた。回路のオリジナルをどこから得たか忘れてしまったが、手元にある「実用電子回路ハンドブック」(CQ出版社)あたりからか? 材料はほとんど新規に購…

傑作かも(笑)

SDS-PAGEの泳動装置については、うちのメインは「10のマイナス18乗」社の3サイズ(コンパクト、ミニ、ノーマル?)だが、Nエイドー社のもいくつかある(たとえば、DNA-PAGE用電気泳動装置ダブルタイプNB-5010、簡易式2連ミニゲルスラブ電気泳動装置NA-3000…

定電流電源

M1の頃だったか、初めてSDS-PAGEをした。まだリン酸緩衝液をつかったWeber&Osborn法で、チューブゲルだったり約16 cm角のスラブだった。間もなくそのスラブゲルでLaemmli法を始めた。泳動槽はMS機器製、真空管式のMax 20 mAの定電流電源(おそらく昔のセルロ…

昨年末大掃除での出土品

蒸留・再結晶器具?(きれいな箱に収められている。実用になっていたのだろうか。) レタリング器具(グラフなどに文字入れをする器具。私は卒論発表の図をこれで厚手のトレーシングペーパーに描いた。慣れると楽しかったな。使い方はこの本の初版を参照して…

投稿論文

T君の部分的な原稿には赤を入れた。まだまだこれから。Nさんの投稿論文原稿は、うーん、reviseがまとまらん。修正の方向は正しいと思うが、やはりディスカッションがだるいままだなぁ。ここんところバタバタと現れたクロダイの論文をうまく盛り込まねば、、…

Sさんのシーケンス結果

悪くはないが、まだまだsequensingの生データが綺麗ではない。プラスミド精製し直しを指示し、今後注意深く見守り、アドバイスすることにする。綺麗な配列データを出すことがまずは何よりも大事。今後のすべてに響く。

Ouchterlony testの結果

ばっちり(といっても期待したほどクリアーではないが)沈降線はでた。これを写真にとって記録したい。薄いアガロースゲル中に生じた白い抗原抗体の沈澱(沈降線)を写真にとるのはちょっと面倒である。これまでは洗浄後、沈降線のみをアミドブラックで染め…

ゲル内二重拡散法

通称Ouchterlony(オクタロニー?)法。免疫化学実験で古から伝わる、沈降反応を利用した抗原・抗体の検出法である。ゲルを固めてパンチで孔(well)を空け、抗原と抗体を入れたら、あとは一晩〜二晩放置するだけの簡単な実験である。基本的に複数エピトープに…

ESTをまとめねば

論文・学会発表に向けてきちんとデータをまとめなくちゃいけないが、これがなかなか。時間がない。根気が要る。ほいほいと論文の査読を引き受けている場合ではない。今日、ひとつ送った(締切より2日遅れ)と思ったらすぐに別の雑誌からひとつきた。これは…

Peptide sequencing

I君の修論研究がついに佳境である。Non Mammalで初めて補体C1複合体の亜成分組成が明らかとなる!2Dゲルで分けたスポットを同定できればいいが。今日、Y先生を訪ねていろいろお話ししているうちに、PMFでなくin gel digestionとマイクロ逆相クロマトで分…

液クロ不調

Waters 650E protein systemはこれまで多くの素晴らしい働きをしてくれていたが、ここに来てポンプを中心に不調箇所が続出。ラストスパートが必要な院生の実験を危うくしている。特にチェックバルブの密着不足が原因と思われる圧力抜けはこまった。樹脂製の…

補体関連ひとりジャーナルクラブ

ついにイカ(冠輪動物)からも補体が見つかった「Gastillo et al., Identification and molecular characterization of a complement C3 molecule in a lophotrochozoan, the Hawaiian bobtail squid Euprymna scolopes. DCI 33: 69-76 (2009)」α/βの二本鎖…

やっぱり不思議

コイC3アイソタイプの結合特異性のナゾが深まるばかり。お風呂の中でふと考え込んでしまった。いわゆるEAC14とヒドラジン処理血清で活性を検出できるのはC3-His型でC3-Ser型は検出されないことと、ヒツジ赤血球への極めて偏ったアイソタイプ結合特異性とがフ…